よくあるご質問
腎臓がんの基本知識
Q1. 腎臓がんとはどのようながんなのですか?
腎臓にできる悪性腫瘍のことで、多くは「腎細胞がん」と呼ばれるタイプです。腫瘍の大きさや位置によって症状や治療法が異なります。
Q2. 腎臓がんの原因は何ですか?
明確な原因はわかっていませんが、喫煙、高血圧、肥満、遺伝的な要因などがリスクとされています。
Q3. 腎臓がんはどのような症状が出ますか?
早期には症状がないことも多いですが、血尿、腰や背中の痛み、発熱、体重減少などがみられることがあります。
検査と診断
Q4. 腎臓がんはどのように診断されるのですか?
画像検査(CTやMRIなど)や超音波検査で腫瘍が確認されることが多く、必要に応じて血液検査や尿検査も行われます。
Q5. 生検(腫瘍の組織をとる検査)は必ず必要ですか?
腎臓がんの場合、画像検査でがんが強く疑われる場合は、生検を行わずに治療に進むことが多いですが、主要の一部をとる生検をおこなうこともあります。
治療の選択肢
Q6. 腎臓がんの治療にはどのような選択肢がありますか?
主に手術(腎部分切除・腎全摘除)、分子標的薬、免疫療法、経過観察などがあります。病期や患者さんの体調により選択されます。
Q7. 腎臓を全部取っても生活に支障はありませんか?
健康なもう一方の腎臓が十分に機能していれば、日常生活には問題ありません。もともと腎臓病がある場合や、全体として腎臓の機能が低下している場合には、手術後に慢性腎臓病として治療することが必要になる場合や血液透析が必要になる場合があります。
Q8. 高齢でも手術を受けられますか?
体力や持病の有無にもよりますが、近年は腹腔鏡手術など身体への負担が少ない手術法もあり、高齢の方でも手術可能な場合が少なくありません。
Q9. 再発を防ぐために術後に薬を飲む必要がありますか?
再発のリスクが高い場合には、免疫療法などの術後補助療法が提案されることがあります。詳細は医師との相談が必要です。
治療の意思決定について
Q10. どの治療が自分に合っているかわかりません。どうしたらよいですか?
医師とよく相談しながら、自分の価値観や生活を大切にする「SDM(共同意思決定)」の考え方で選ぶことが大切です。当サイトでは支援ツールを準備中です。
Q11. セカンドオピニオンを受けるべきでしょうか?
治療に納得したうえで選ぶためにも、他の医師の意見を聞くことは有効です。希望される場合は遠慮なく相談されるとよいでしょう。
薬物療法について
Q12. 腎臓がんには抗がん剤は効きますか?
一般的な抗がん剤はあまり効果がないとされており、主に分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が使われます。
Q13. 分子標的薬とはどのような薬ですか?
がん細胞の成長に関わる特定の分子を狙って働く薬で、副作用を抑えつつ効果が期待できます。
Q14. 免疫療法とは何ですか?
体の免疫機能を活性化してがんと戦わせる治療です。近年、進行腎がんでも有望な治療法のひとつになっています。
経過観察・再発・予後
Q15. 初期のがんであれば、治療せずに様子を見ることもありますか?
はい、小さな腫瘍で進行の可能性が低い場合は、「アクティブ・サーベイランス(積極的経過観察)」を選ぶこともあります。
Q16. 腎臓がんは再発しますか?
がんの種類や進行度によって再発リスクは異なりますが、手術後5年を超えても再発することが少なくありません。定期的な画像検査と血液検査を継続することが重要です。
Q17. 進行した腎臓がんでも治療はできますか?
治療可能です。薬物療法を中心に、病状に応じた治療が行われます。QOL(生活の質)を保ちながら治療を継続することも可能です。
生活・支援制度
Q18. 腎臓がんの治療中でも仕事を続けられますか?
治療内容や副作用によりますが、通院しながら仕事を続ける方も多くおられます。職場との調整や社会制度の活用も大切です。
Q19. 治療費が心配です。何か制度はありますか?
高額療養費制度や医療費助成制度、障害年金など、さまざまな支援があります。患者さんごとにことなりますので詳しくは医療機関の相談窓口で確認してください。
Q20. 家族がどのようにサポートすればよいですか?
一緒に医師の説明を聞く、生活面のサポート、気持ちの支えになることなどが重要です。